酪農学園大学 園芸学研究室 -Horticultural diary-

園芸学研究室の学生と教員の日常をお伝えします。

百合が原公園と当別のユリ生産者

ゼミ調査として、札幌市にある百合が原公園 (庵原氏) と当別町のユリ生産者を訪問しました。

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宿根草ガーデンでは「背景」となる後部の植栽が大切とのこと。一年を通した美しさが求められ、葉焼けせず、虫がつかないものを用いる。剪定枝を利用したマルチは、防草や昇温抑制に効果がある他、落ち着きも演出する。虫などがわかない涼しい北国で利用できる技術。

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プラントハンター ウィルソンの観た中国四川の景色を再現したリーガルリリーの庭園。

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品評会へ出展する予定のユリ。花屋では観ることがないボリューム。

 

 

北海道花き懇話会 現地見学会

北海道花き懇話会は、道内の花き生産に関わる普及員、研究員、民間、教育機関などの方々の勉強会です。7月9日に行われた見学会では、酪農学園大学の圃場と北海道農業専門学校のフィールドを視察しました。

 

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酪農学園大学では、私たちが、多芽性ユリの種間雑種やその生理生態などについて説明しました。

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北海道農業専門学校で行われるフィールドトライアル (2016年7月15~17日開催) は600品種強を集めた国内最大級の園芸品種の展示会で、市民にも公開されます。これらを専門学校生が管理しています。

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北海道農業専門学校では花菖蒲園も見頃です。写真は江戸系統の山紫水明。

 

宿根草の展示ほ場をつくっています

 

グランドカバープランツやカラーリーフプランツ、多肉植物などなど、北海道のガーデニングに利用される宿根草を集めた畑づくりを始めました。

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アスチルベアガパンサス、ラベンダーなどを定植しました。

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今年は雑穀として注目されているキヌアの花卉としての観賞性を評価します。写真は間引きの様子です。

研究紹介

温室のユリも咲き揃い、調査の季節です。今日のゼミナールは卒業論文の研究紹介でした。

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炭酸ガス施用でスターチスの収量が増加するか?8月が楽しみですね。

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プレルーティング (低温での萌芽処理) でユリの輪数を増やす実験。新しい事実がわかるよと調査が楽しくなりますよ。

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切り花生産に用いられるユリの増殖 (球根養成) のほとんどは海外で行われています。この卒論は球根養成中の生育特性を解明するもの。北海道オリジナル品種の生産拡大につながるか!?